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- Date:2025年01月24日
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この記事、自分のお母さんのこと思い出して、泣いてしまう。
逆だけれど、わたしの父は、どちらかというとこういう側面のある人だと思った。
母の病気が悪化する一方だった時、父が医師に『先生、本当は他に治療法があって、でもそれが莫大な金が掛かるから提案しないだけなら、気にせず教えてください。妻の病気が治るなら、全て投げ合って、いくらでも払います』と言ったこと。
わたしは、そばで黙って聞いていた。
BJの世界みたいだと思ったけど、BJはいなかった。
医師の答えは『××さん(父の名前)、この世にはまだ原因の解明されていない病気がたくさんあるんです。奥様の症状もそうです。治療法が確立されている病気の方が少数だと思ってください』だった。
長い看病生活、父は毎日、母のそばにいた。
亡くなった後、仏壇の前を埋め尽くすほどの大量の花と、毎日早朝から何時間も仏壇前で線香を上げ続けたこと。
恋文ではないけれど、それらが何より父から母への思いを語っていたように思う。
今でも涙が出る。
母が亡くなったことにも、その後の父の姿にも。
わたしは今も自分のことでいっぱいいっぱいだと痛感する。
母が最後にわたしにくれた言葉をわたしは知っているけれど、父と母は、どんな話をしていたのだろうか。
それは聞いても良いんだろうか。
母が父をどう思っていたかは、ついぞわたしには分からなかったから。