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diary

雛鳥

庭の木が生い茂ってた頃は、毎年、鳥が巣を作りに来て、でもそこは他の鳥の標的にされやすかったのか、上手くいったのは一回だけ。
でも、巣立つ瞬間を見た時は泣きそうな程感動したよ。
雛鳥三匹の内、一匹だけ飛ぶのがすごく下手な子がいて、その子がうちの屋根に何度も頭を打ち付けるから、頼むから死なないでくれ、って祈りながら見てたら、遂に地面に墜落して、暫く動かなくなっちゃって、どうしよう、そっと巣に戻してあげたら、親鳥が看病してくれるだろうか…って迷ってたら、親鳥の片方が墜落した雛鳥に飛び寄って、一緒に低い柵まで飛んでいった。その子は暫く、低い位置、近距離で、何度か行ったり来たりしてた。
言語というコミュニケーションツールを持たなくても、鳥は愛情と生き方を知っているのだなと思った。
朝から練習が始まってて、夕方には雛鳥も親鳥もいなくなっていた。たった一日で飛べるようになるんだってことと、その間ずっと見守っている親鳥に、なんか感動した。
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