フォンドヴォーのどこが好きか Category:crk! Date:2023年10月09日 フォンドヴォーのことは相当好きです(第一声)。 ただ、結構マイナーな感じに好きな気持ちを抱えている、ということを先に申しておきたいのです。要は『細か過ぎて伝わらない萌え』。 フォンドヴォーのことが好きな人ほど、あまりおすすめの記事じゃないかも知れません!!! ほんと!!! 『コロッケ!』知ってるジャンル外の人に話したら割とガチめに笑われたので!!! もう最初に、一番しびれたセリフを紹介しますね! 『アニキの言うことがきけないのか!!』 ブラレでのこの言葉。 つまりフォンドヴォーは!!! 弟が兄の言う事を聞くと思ってるタイプの奴なんですね!?!? ということが明らかになったような気がして、めちゃくちゃ萌えました。 だって、『兄のカラスミが言えば弟のアンチョビは言う事を聞く』と思っていなかったら、あんな言葉は出ない筈じゃないですか……。 で、フォンドヴォーには、コロッケという弟がいる訳です……。 これ、ブラレ第三話で、バーグを殺すと言ったコロッケに対して、ブチ切れていたの、『バーグを殺そうとしているコロッケ』に100%でブチ切れているのだと思っていたんですけど、何割かは『アニキである自分の言う事を聞かないコロッケ』にブチ切れてた可能性がワンチャンかと思うと、すごいときめきます。 この、フォンドヴォーの自分勝手さにすごい萌えちゃって……!!! あの発言だけは、どう足掻いても覆せない自分勝手さがあると思っています……!!! 確実にイケメンキャラなのに、時折、覗かせる、そういう、人としてちょっとアカン部分が堪らなく愛しいんですよ……。ぜ~~~んぶ、イケメンで何となく押し通せちゃってたのが、ちょっとずつ押し切れなくなってるようなところも……。 という、情けない優男が好きなんだけど、情けないだけじゃない優男が好きなところから、フォンドヴォーがどんどん、わたしのドンピシャに好きなキャラになっていってる、という話です。 とはいえ。 もちろん、フォンドヴォーの良さはそこだけではありません。 そもそもわたしは、リアタイでアニメと原作を見ていた頃も、とかく、フォンドヴォーが好きでした。 みんなの頼れるアニキ。 スマートな振る舞いのイケメン。 非の打ち所の無い男性。 若し言葉にするとしたらそういうものだと思います。 勿論、この時は『格好良い』という意味での好きでした。 なんですけど。 やっぱりどうして、大人になってから、改めて『コロッケ!』全巻を読んでみたところ、前述の部分以外でも、フォンドヴォーの情けなさの方に目がいきました。 まずバンカーサバイバルで、フォンドヴォーがコロッケを庇うところ。守れないんですよ彼は、万全の形で、コロッケを。 いや、分かるよ!! どうしようもなかったよね!! あの状況でああするしかないよね!! でも、どうしようもないのはわたしの心も同じで、ときめいてしまったんですよ……。これは投げ出すことを格好良いと思ったのではなく、ここぞという時に力及ばずだった彼の事実に対してです。 あの何でも出来そうなイケメンが、みんなの頼れるアニキみたいな様相の男が、『自分の力が及ばなかった』という理由で、己の命を盾にし、コロッケにトラウマを植え付けかねない方法でしかコロッケを守れなかったこと……。 最高に好きです。 わたしは大人になって、『命を賭けて大切な人を守る』という発想を『格好良い』とは思えなくなりました。二次元に対して夢がない、と思われるかも知れませんが、わたし自身は至って真剣です。 勿論、『大切な人だから命を賭けて守る』というのが『コロッケ!』の考え方であり、格好良さの話はしていないことは重々承知です。 とはいえ、あくまでわたしが子供の頃に感じた好きポイント『格好良さ』を軸にして話をします。 本当に格好良いのは『自分の命も最低限、保った上で、大切な人の命を守ること』なのだというのが、今のわたしの考えです。 本当に命を落とすに至る状況は、『託す』と言えば聞こえはいいけれど、コロッケのような小さな子に背負わせるのは、あまりに過酷です。コロッケが、それを受け取れる感性を持っていたから良かったけれども、そうじゃなかったら再起不能レベルだと思ってます。 そんな訳でわたしは、子供の頃に『格好良い』と思っていた筈の部分が、『情けない』と感じるようになったようなのですが、それで尚、フォンドヴォーのことが好きであることに変わりがない、寧ろ好きな気持ちが強くなっている……! という不思議な感じになっているのです。 それと勿論、『コロッケ!』の分かり易くて良いところ・安心して読めるところは、双方の考えが合致しており、託す・託される、部分が正常に機能しているところだとも思っています。 また、原作のフォンドヴォーの戦績の話です。 ★VS 黒マントの男 …コロッケを庇って負傷。バンカーサバイバル二回戦敗退。 ★VS ドブロク …過去回想。バーグに助けてもらう。 ☆VS フカヒレ …圧勝。四獣士加入。 ★VS コロッケ …王誰大会で全力で戦って負け。 ★裏バンカーサバイバル一階戦敗退 …コロッケを庇って主催の手によって落下。 ★VS ブーケガルニ …ヤキソバ・ルッコラと共闘するも、序盤はブーケガルニのあやつり人形にされる。 ★VS ブリスケット …コロッケを庇って溶岩に落ちて死亡。 ★VS シャトーブリアン …スピードに付いていけず攻撃され死亡。 ★VS シャトーブリアン …『王家の烙印』で吸収される。 基本負けてるんですよね。 決して!!! 弱くは!!! ない筈なのに!!! 負けが多いだけじゃなく、なんとなく不運な役回りじゃない!?!? ブーケガルニ戦は、あの三人の中だったら、そりゃフォンドヴォー一択でしょうね……(あやつり人形とするには、ヤキソバは重過ぎる気がするし、ルッコラは小さ過ぎる気がする)。 子供の頃は、イケメンだけど懸命な姿を見せるところも含めて、とにかく格好良く見えていたので、負け越しているところは特に気にならなかったのだと思われます。 ちなみに、アニメだと、VSタンタンメン戦で勝っています。グランシェフ国王夫妻救出は、アニメで描写してくださって本当に嬉しかった回です。ヒー! 格好良い! あの回は何度見ても好き! とはいえ、アニオリに基本フォンドヴォーは出てこない、というのもあり、それ以外の勝ち星もないんですよね……。 なんかそういうところも好きで。 何でも出来ちゃいそう! ここぞというところで出てくる! と見せて、結構、不運だったり、勝てていないところ。……いや、フォンドヴォーはあの若さで既に次代に目が行って……ないですね、ぜんぜんないですね、不死身の力でシャトーブリアンに勝てちゃうかも! オレが王様! って考えてたシーンがあるし、全然、次代とかいう感じではなかったです。 もうそこも好きでさ~~~。 同世代のキャベツでさえ、自分の力及ばずであったり、王様の夢を手折る程に傷付いていたりして、最終的に、コロッケに道を譲るように自爆しています。 そこに、フォンドヴォーは、口を出すところは口を出して、守るには力及ばず、を繰り返している。 もうほんと、無性に好きです。 コロット、タロ、カラスミ、アンチョビ、と、強キャラが揃い踏みの中でも、中途半端に蚊帳の外なのが非常に良いです。 (ダイフクーが一歩退いた立場を取っているのは分かるんですよ。元より、あの子は、特に原作ではレギュラーではなかったし、印象としても、このメンバーと渡り合える強さではなかったように思います。それを本人も自覚してるし、立ち場としてもそういう素振りを見せている) わたしほんと、こういう歪曲した好きを抱えがちなので、あんまり語りに向いてないような気もするんですけれど、この辺の話を、自分がこれまで描いてきた二次創作や、考えるだけ考えてる内容含めて、みっちり一時間くらい人様に聞いてもらったら、冒頭で言った通りガチ目に笑われた後、『記事にした方がいい!』と力強く言われたので、一度言葉にしてみた次第です。 最後に言うけど、フォンドヴォーは格好良いよ!! もうこれは覆しようのない事実!!! その上で、こういうど~~~しようもない萌え方をしているファンがいる、という話です。 ついでなんで、フォンドヴォー関連の4コマでも再掲しておきます(別名義のサインが入っています)。 ※クリックで原寸表示。3枚あります。 PR