後編を描くにあたり、内容を整理する為のメモ。 Category:語り全般 Date:2023年11月16日 先に言わせてください。 前提として、公式様へのリスペクトありきだと思っています。それを置いて他にありません。全てはその上での話です。 クロスオーバー漫画の続き(後編)を描くにあたり、プロットをネームに起こしている段階なのですが、自分的に『そこは踏み越えたくない』と思う部分や、『これとあれが両立しない』という場面が発生しつつあるので、ちょっとこれはプロットから整理し直しかな、と頭を捻っています 究極的に、わたしが一番やりたかった部分があるのですが、そこが立ち消えそうです。 考えれば考える程、 『アンチョビにとっての"救い"とは何か?』 『そもそも"救い"は必要なのか?』 『クロノにとっての"諦めない"とは何なのか?』 辺りに、つまづいてしまっています。 本当はもっと沢山のつまづきがあるんですけれど、あげ出すとキリがないくらいには。 アンチョビの幸せについて本気出して考えるところから始まっているんですけれど、同時に、クロノの信念についても考える必要があって、尚且つ、おいそれと軽率にアンチョビを救済したい『訳ではない』ので、世界がこれ以上、アンチョビに優しくし過ぎるのは主題から逸れてしまうなぁ、というのが強くあります。 これまでの不当な扱いから一転、必要以上の庇護を、理由なく世界から受けるのは、わたしのやりたい二次創作ではないというか。 アンチョビに幸せになってほしいけれど、世界はそこまで優しくはないし、彼の罪が消えることもないと思っています。 アンチョビが巻戻士になることは確定事項です。 寧ろ、ここまでを64ページ内には入れられなかったのはわたしの力量不足でしょう。 巻戻士になるまでのプロセスでも、動かせないポイントはいくつかあったのですが、まさにそこを動かす必要を感じています。 やりたいことは感情の話で、事実や組織形態、能力などは、出来る限り公式に準拠したいです。 例えば、前編の冒頭でさりげなく入れたクロホンのセリフ、『データベースに登録がない』、もうこれ自体が公式(2023年12月号の本誌)と真っ向から衝突する形になってしまいました。本当にどうしようもないことなんですが、やはり悔しいし、申し訳ないし、苦しい気持ちになります。 二次創作自体がそもそも無理を押し込めた『若しも』であることは重々承知なのですが、そこに更にクロスオーバーという無茶苦茶な『若しも』をぶち込んでいるので、そこの説得力の為にも、公式様の今後と衝突しない言い回しを考えていきたい……反面、踏み込む為にはある程度の想定も必要で……。 それから、二人が受ける任務の内容についても、具体的に決まっていて、正直、ここのアクションパートが描けるかどうかもかなり悩みのタネではありますが、これは置いといて。 任務の内容の変更は効かないんですが、そこで二人が得るもの・失うものが、結論と結びついていないかも……、という懸念も湧き始めてしまいました。 やはり前編で、わたしの描きたいアンチョビの結論は出てしまっているのかも知れません。『友達が欲しい』『歩み寄る為にはどうすればいいか』に気付く、という結論です。 そして、今の『公式様の』アンチョビを見詰めた時に、彼に与えられてほしいとわたしが願うものが、それに尽きるということなのかも知れません。 そして、その先の姿を、今の公式様のアンチョビからは、まだ想像することができないのです。 なので後編は、過剰な救済にならないことを意識しながら、『着地点をどこにするのか』というところから考え直した方がいいのかも……。 わたしはいつもそこを感覚でやり始めてしまって、勢いでネームが切れた時はいいのですが(前編はそう)、そうでない時は、そこが破綻しがちです。 後編は更に踏み込んだ話になるので、言ってみれば、『あまりに逸脱している』ということなのかも知れません。描きたい、でも、あまりに蛇足が過ぎる。 続きというからには、アンチョビとクロノの関係性のあり方の話になる筈なんですが、そこの理解がわたしには足りないのかも……描きたい場面が先行し過ぎて、キャラクターの感情や行動理念を後回しにしてしまっているかも……。 そこを割り切って『描きたい場面がある!!』と言えたらいいのかも知れないんですけれど、そこは二次創作です。公式様を見詰めて得た感情を無視することは出来ません。 とはいえ、あんまりにも考え過ぎていると、当然筆は進まないし、かといって無理に進めようとすると『それは公式様への否定につながるのではないか?』『リスペクトが足りないのでは?』『読んでくださった方に、わたしの意図を悪く受け取られてしまったら……』等等、考えては、一人で勝手に落ち込みます……。 わたしは、アンチョビの罪は、決して許されないものだと思っています。確かに理由があって、他にどうしようもなかったのは事実ですが、『理由があれば人を殺してもいいのか?』の答えは『いいえ』であり、アンチョビはあまりに多くを惨たらしく殺し過ぎたのではないか、と思っています。 例え、コロッケがバーグの一件を許しても、バーグ殺害の罪がアンチョビの中から消えることはないし、グランシェフ制圧にあたり、多くの罪を犯していることでしょう。そして、その被害者たちが、アンチョビを許すとは限りません。 取り返しのつかない罪を犯した自分を受け入れて未来に進む時、アンチョビは、『アイスバイン一味が何故自分たちから奪ったか』を考え、彼らの未来を許してやらねばならず、父殺しをコロッケから無条件で許されることを受け入れねばならない。 そこに立ち会い、支え合える人が、ごめん、本当にごめんけど、アンチョビの周囲には一人もいないと思えてしまったから、クロスオーバーを描いてる側面があるけど、どうか悪く思わないでほしい。 そして、クロノばかりが一方的に支えるような描写をしたい訳でもなくて、あくまで対等な『友達』を描きたい。 友達を知った結果としての救いがあったのだということ。 破滅や絶望ではない彼の未来を願ってやみません。 (そうは言っても公式様が全てであること、どんなアンチョビ君も愛していることに揺らぎはありません!!!) ※画像5枚、主に後編のプロットの断片です。 当初は前半にアカバが出てくる予定でしたが、ざっくりカットになりました。 キャラを増やすと更に収拾がつかなくなるので、後編のレモンを出せるかどうかはビミョーです。 PR